あまり一般的ではないですがコーヒーについて詳しくなってきた際に、コーヒーを評価する言葉でよく使用されるものの一つに「ボディ」という言葉があります。
ただ、あまりはっきりとした定義づけはされておらず、曖昧なイメージがあります。
そこで、ボディとは何なのかを知り今後コーヒーを楽しむための知識の一つに加えてみるのはいかがでしょうか?
そもそもボディという言葉は味のテイストの評価で使われており、ワインから来ているようです。
ワインの世界では、ボディはワインの口当たりの感覚を表します。
ワインのボディは、軽い、中程度、フルボディの3つのカテゴリーに分類されます。
軽いボディのワインは、軽やかでシャープな味わいが特徴的で、魚や軽い料理との相性がよく、夏に飲むのに最適です。
中程度のボディのワインは、果実味とタンニンがバランスよく調和した味わいがあり、ステーキやパスタなどの料理に合います。
フルボディのワインは、濃厚で重厚な味わいがあり、焼肉や濃い味の料理と相性が良く、寒い季節に飲むのに最適です。
ワインのボディは、葡萄の品種や産地、製造方法などによっても異なるようです。
では、コーヒーの場合はどうなのでしょうか?
コーヒーのボディとは、コーヒーを口に含んだ時に感じる、口当たりの感じや舌触りのことを指します。
具体的にはワインと同様に、軽い、中程度、重いといった感じ方を表します。
ボディが軽いコーヒーは、口に含んだ時にサラッとした感触があり、軽い口当たりで、酸味が強いものが多いです。
フルーティーな味わいや、茶葉のような風味があり、軽い食事やデザートがよく合います。
例えば、サラダ、ヨーグルト、フルーツ、軽めのスポンジケーキなどが挙げられます。
中程度のボディのコーヒーは、やや重めの口当たりで、甘みや酸味がバランスよく感じられます。
ナッツのような風味があるものが多く、チョコレートやカラメルのような甘みも感じられ、中程度の脂肪分を含む食事がよく合います。
例えば、焼き鳥、グリルチキン、ピザ、パスタ、チーズケーキなどが挙げられます。
重いコーヒー(フルボディなどと言表現されます)は、よりクリーミーで舌触りがあり、重い口当たりで、濃厚なコクや甘みが感じられます。コーヒーの苦味が強く、ローストの風味も感じられ、しっかりとした脂肪分を含む食事がよく合います。
例えば、ステーキ、ハンバーガー、チーズ、チョコレートケーキなどが挙げられます。
コーヒーのボディは、コーヒー豆の種類や焙煎の度合い、抽出方法、そして水の硬度などによって変化するものとなっています。
つまり、コーヒーのボディとは、コーヒーの味わいの要素の一つであり、軽いボディのコーヒーは水のように軽く、重いフルボディのコーヒーは濃厚でクリーミーな味わいを持っています。
ボディはコーヒーを選ぶ時にも重要な要素の一つですので、今後コーヒーを飲んだ時にどのようなボディであるかを比べてみる等を意識するようにするともっとコーヒーライフが楽しくなるかもしれません。
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