7月の新商品の第1弾として、エルサルバドル産 エル・ボルカン・ナチュラルの販売を開始いたしました。
「エルサルバドルのコーヒー」と言われてピン!と来る方もいらっしゃるかとは思いますが、
一方であまり馴染みがないという方も多いかもしれません。
1970年代には国民の大部分がコーヒー関係者であったこともあるという世界3位の一大コーヒー生産大国でしたが、
長らく続く内戦やコーヒー輸出の国有化や輸出増税などの影響で国際競争力が失われ、さらに栽培樹木の病気などで甚大な被害もあり現在は生産量世界26位となっています。
しかし、その間に量より質への転換が進められ、もともとの非常に豊かな土壌により近年では世界でも有数の高品質のコーヒー生産をおこなっている国です。
地理的には、グァテマラとホンジュラスに囲まれた東京都と同じくらいの大きさの国です。
中米の地理は一体的に多くの火山帯となっておりエルサルバドルも火山による非常に豊かな土壌を持っています。
この土壌こそがコーヒー生産には欠かせない土壌であり、山々の斜面にて樹木の栽培が可能となっています。
本エル・ボルカン・ナチュラルは、そんな火山の一つであり頂上に火山湖があるサンタ・アナの山々の斜面にて太陽の光をいっぱい浴び、2000m級の山の寒暖差でしっかりと糖度をあげて栽培されナチュラル製法で精製されたコーヒーです。
味わいとしては、ナチュラル製法で作られたコーヒーは、非常に風味豊かでジューシーになる一方でややもすると飲み口が重くなるといった面もありますが、本エル・ボルカン・ナチュラルはそれほど重くなく比較的軽い口当たりとなっています。
一方で真っ赤に色づくリンゴのような非常に綺麗でクリアな酸味を持ち合わせており、しかも口あたりがとてもスムースです。
普段、酸味のあるコーヒーをあまりお飲みにならない方でもスッキリと美味しく飲んでいただけるかと思います。
もちろん、深く焼けば酸味は後退しますので深めに焼くという選択肢もございますが、本エル・ボルカン・ナチュラルはせっかくの重くないナチュラル製法でのコーヒーであり、角の取れた綺麗な酸味を持っております。
そのため、あまり深く焼き過ぎると苦くなりすぎるため深煎りはお勧めいたしませんが浅煎り~中深煎りくらいまでは対応可能です。
その中でも、おススメの焙煎度としては、中浅煎りまたは中煎りでお飲みいただくのをおススメさせていただきます。
実は、この点も非常に悩ましい点でした。
中浅煎りでは、綺麗な酸味を楽しんでいただける焙煎度となっています。
一方で、中煎りではかなり印象が変わり、酸味をある程度抑えられつつ非常にコクのあるコーヒーとなってきます。
どちらも美味しいと感じていただけるかと思います。
ぜひお好みでどうぞ。
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